オタクが推したちに会うためヒッチハイクで神奈川県~兵庫まで行った話 第二話

【前回までのあらすじ】


優しいご夫婦のご厚意で静岡SAまで着いたオタク、しかし時刻は18時過ぎ…
人生初の暗闇ヒッチだし寒いしもちろん宿も無いしどうなっちゃうの?



『第2話 ハイウェイのウェイ、そしてマダカナ・サンライズ



【day1(2/7)その2】

〜18:20 静岡SA〜
ご夫婦に別れを告げ、とりあえずサービスエリア内のフードコートへ向かう。


無料の玄米茶片手に地図を広げ次の目的地を模索する。
ここまで来たら一応初日の目標に掲げていた名古屋に着きたいと思い「名古屋方面」とスケッチブックに書き、しばし休憩。

 


「休んでる暇があったら進めよ!」

 


と考える方の為にこの時の自身の心境を振り返りながらここらでメンタル的な話をしようと思う。



【コラム:ヒッチハイクメンタル論】
ヒッチハイクを経験してみてメンタルにどのような影響を及ぼすか考えてみたところ個人的にしっくり来るものが浮かんだのでこう表現してみようと思う。


それは、
ヒッチハイクは心の筋トレである」


静岡の時点で割と僕のメンタルはボロボロだった。でもいい意味でボロボロなのである。
"メンタルがボロボロ"と表現すると他人から誹謗中傷されたり仕事や学校での悩みからくる辛いものを想像してしまう。
その手のボロボロは立ち直れなかったり身体に影響を及ぼしたりと、再起不能になるまで切り刻むみたいなイメージ。



しかし、ヒッチハイクにおけるボロボロは修復可能と言うか、変に壊される感じでは無い。
その点筋トレに似てるな〜とスケッチブックを掲げながら考えていたわけで。



・スケッチブックを掲げる恥ずかしさ
・スケッチブックを掲げ、見られて、スルーされる恥ずかしさ
・乗せて頂く申し訳なさ
・初対面の方と話す不安
・目的地まで辿り着くかどうかの漠然とした不安



こんな感じの心的ストレスから自分の表現を用いると「ハートが筋肉痛」だったんだと思う。
今はもちろんそんな不安やモヤモヤは一切なく、むしろちょっと自信があるぐらいだ。



多分筋トレして筋肉痛になってそれが治ってを繰り返す事で筋肉が鍛えられるように、僕のメンタルも鍛えられたんだと思う。



以上ヒッチハイクメンタル論でした!



さて、話を本筋に戻すとそんなこんなで結構メンタルがボロボロになるので"筋肉痛"(メンタル痛の方が適切?)を癒す為にサービスエリアでの休憩はかなりの癒しだったりする。
40分ほど休憩の後、、、




〜19:00 静岡SAでヒッチスタート〜
車が止まりやすいポイントはだいたい理解したのでサービスエリア内によるある謎の土山みたいなとこに登りポイントを探す。
(高いところから探すのは有効な手段だってアニオリかわからんけどカカシ先生が言ってたのでマジでやってみた。)



外は真っ暗なので明かりの下に立ってヒッチスタート!



ここでオタクならではのアレを使った天才的な方法を思いつく。
それは、、、


(写真なかったから家で撮りました、すみません)
そう!ブレードをスケッチブックに取り付けたのである(笑)
暗闇の中でなんか光る物、目立つ物無いかな〜とカバンの中をガサゴソしているとオタク専用武器「ブレード」がこちらを見ていたのだ。

 


この時、ブレードはただのブレードではなく聖剣エクスカリバーに見えた。
とにかくそれくらいの安心感があった。
ありがとう、ワグナーブレード。

 

 

ただ流石に恥ずかしかったので3分でカバンにしまったとかしまってないとか

 


比喩でもなんでもなくブレードで暗闇問題を切り開いた冒険者かわぱんはその後も立ち続ける。
ブレードという剣とスケッチという盾を持った姿は現代の勇者そのものである。

(イメージ図です)
そんなアホな事を考えていたらお待ちかねの瞬間が訪れる。




〜19:20 刈谷ハイウェイオアシス行き〜
「乗ってきますか〜!!!!!」


一台のハイエースの扉が開きオタクが体験したことのないようなテンションをその一瞬で察知する。



富士急ハイランド帰り、ウェイのにーちゃんねーちゃん大学生8人組に拾ってもらいました。
ヒッチハイク車内パートは基本的に敬語で書こうと思ってたんだけど今回はタメのが面白いのでかなり崩した文体で書きます。



話を聞くと名古屋に帰るそうだ。
その中の一人、ダンサーのにーちゃんが高校生の時ヒッチハイク経験があったみたい。



自己紹介を済ませて年齢を聞くとなんと同い年でちょっと笑う、同じ20年間生きてきてここまで180度違った人種になるのか…と(笑)



しかも今までの自己紹介では苗字だけ名乗ればよかったのに下の名前を聞かれると言うなんともウェイっぷりを見せつけられちょっと楽しい。


でもね、皆さんほんとにいい人たちなの。
ヒッチ経験のあるダンサーのにーちゃんはかなりの旅人で結構海外行ったりしてるみたいで将来の夢が社長なんだと。



「ある程度他の職業ではレールが定まってるけど社長ってそういうの無いじゃん?」
「起業して成功するレールがあるんだったらみんなやってるしそういう事が俺はしたいんだよね!」



すげぇ…ただただすげぇ…
ヒッチハイカーを乗せてくれる人はぶっ飛んだ人が多いと聞くけど同い年でここまでの子に出会うなんて!
やってよかったなぁヒッチハイク



その後はEDMやtictokでよく聴く音楽ガンガンの車内を
「ウェーーーーイwwwwwww(小声)」
と楽しみながら歩みを進める中、女の子がひとり話しかけてくる。

 


「なんのアーティストが好きとかある?曲かけるよ!」


で、出たー!!!!オタクが聞かれて困る質問ランキング上位のやつー!!!
とテンプレートの質問に多少テンションが上がりつつもたまたま聞いていたアーティストがいたのでこう答える。



「じゃあ…最近休止が発表されちゃったけど嵐聴きたいです」



「このEDMガンガンのタイミングで嵐答えるお前が荒らしだよ」とクソしょーもないツッコミをセルフで行なっていると同世代が功を奏したのかめっちゃウケた、笑う。



そろそろ刈谷が近づいてきた…ってタイミングでめちゃくちゃにいいエンディングが流れる。その時のツイートを振り返ってみよう。

(スクショはさっき撮りました)



答えを見つけようと 思い出また積み重ねてる
ここから新しい場所へ 何も恐れないで



遠くまで遠くまで どこまでも続く道
君だけの声を聞かせてよ ずっとそばにいるよ
止めないで止めないで ずっと信じる気持ち
今名もないつぼみだけど 一つだけのHappiness



小学生時代に親しんだ歌詞に今の思いや現状を重ね、ちょっとエモーショナルな気分になる。
そして、、、



〜21:00 刈谷ハイウェイオアシス〜
ありがとう、tictokカー
ありがとう、にーちゃん、ねーちゃん



「ウェイにハイウェイで助けられちまったぜ、、、」


はい!という事で刈谷(ほぼ名古屋)に到着しました。


実はここ下調べの時点で東海オンエアのてつやくんが昔ヒッチハイクで寄った所だったのでちょっとテンション上がり気味、しかも温泉があるとの事でフードコートで態勢を整えてルンルン気分で直行する。



その後、地獄が待ってるとは知らずに、、、




【次回予告】
ウェイたちに刈谷ハイウェイオアシスまで送ってもらったかわぱん!そこに尺を使いすぎてブログが一つ増えちゃった!クソしょーもないギャグをキめつつも天国のような温泉に浸かる、露天風呂とかサウナとかめっちゃ気持ちいいしヒッチハイク神とか言ってたらその先地獄が待っていた。
人生楽ありゃ苦もあるさってやつだね!



次回!第3話!


『(今度こそ)マダカナ・サンライズ


ヒッチハイクスタンバイ!


→第3

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