オタクが推したちに会うためヒッチハイクで神奈川〜神戸まで行った話 最終話

【前回のあらすじ】

新キャラA君を仲間に加えヒッチ確率2倍モードで奈良県香芝SAについたかわぱん!
でもここ調べてみたらヒッチハイクの難所とか言われてて大丈夫なの?
神戸まで無事たどり着けるのか?

そしてここまで読んでくれた人ありがとう。
ヒッチハイクワグナー、堂々のラストです。



『最終話   ヒッチハイクラビリンス』






〜11:30 香芝サービスエリア〜
お昼時だったので一先ずフードコートへ向かい昼食をとることに。




後々ツイート見返して思ったけど
「たまたま知り合ったヒッチハイカーと一緒に飯食ってる」
ってパワーワードの連続すぎん?



そんなこんなでさっさと昼飯を平らげ作戦会議。
今までは作戦会議と言っても一人だったので「会議とは?」って感じだったけどここへ来てやっと会議になった、人生何かあるかわからないねぇ。

(会議風景、それっぽい笑)



会議の結果、せっかく二人いるのでA君は神戸方面のでかいサービスエリア「西宮名塩


自分は「神戸」と書くことに決定!
二人いるとこういうことが出来ていいよね。
順調、順調。うんうん。


そういや
「フリップについてる赤いやつ何?」
って方のために説明しておくとサービスエリア限定のスタンプ的なやつです。
たまたま見つけて来た証に押そうかなと。
めっちゃ楽しんどるやん(笑)



後々見返して「ここ行ったな〜」ってなるのでオススメです。
やる方は是非。(いないか笑)



前の回で行ったように身も心もボロボロにされる、「心の筋トレ」ことヒッチハイク
しかも2人はほぼ徹夜明けなので長めに休憩を取ります。



〜13:00 香芝SAでラストヒッチ開始〜
長めのお昼休憩である程度体力も回復。


「太陽も照ってきてヒッチハイク日和だね!」
なんて頭のおかしいことを口走りつつ遂にラストヒッチ開始。


ここまでヒッチハイクしてきた2人だけあってヒッチポイントは見事に一致、謎の団結を見せる。
さて、この写真を見て何か気づくことないでしょうか?


え?写真の撮り方が下手?


そこはご愛嬌、そういうことじゃなくて(笑)
冒頭のあらすじでも言ったけどここがヒッチハイクの難所と呼ばれる所以がこの写真から伝わる(と嬉しい。)



そうです、仕事用の車が多いんです。
これはフードコートで飯食ってる時に薄々気づいていたんだけどここのサービスエリア、作業着やらスーツの方がやたらと多い。



今までサービスエリアと言えば必ずいた家族連れや老夫婦の姿はあまり見受けられずどちらかと言うと殺風景な印象を受ける。



と、言うわけで今回のヒッチは難航します。
一応高速からの出口は発見したので新幹線や在来線の使用も検討しつつ立ち続ける。



実はここまでヒッチハイクのイメージが強いトラック(仕事中の車)に乗ってません。
仕事中だから当然と言えば当然なんだけども。

これは憶測や聞いた話なので確証を持ってそうとは言い切れませんが"おそらく"原因は3つ。

1.法律か会社の規則でヒッチハイカーは乗せてはいけない決まりになっている。
2.もし仕事中ヒッチハイカーを乗せて事故った場合色々と厄介。
3.1人で仕事したい人が多い。(これは聞いた話です)

土地柄なのかはわかりませんがこんな感じで中々ヒッチハイクは成功しません。



でもここまできて新幹線や電車を使いたくないという2人のヒッチハイクプライドが闘志を燃やします。



諦めずに立っていると、、、、、



〜14:15 神戸行き〜
「2人、どこまで行くん?」


急にスーツの男性が話しかけてきてくれた。
事情を話すと
「ええよ!神戸までだし乗せてったる!」


やったぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!
ラストはスーツの紳士。
スーツだからお仕事中申し訳ないな…と思ったらお葬式の帰りだそうです。そういうことか。


車を見るととんでもないことが判明。
まさかのBMW(笑)
すげー!!!
いやマジか、初めて乗ったわ。


やっとの事で香芝脱出。
最後のヒッチが一番時間かかった。


とても気のいい方でトークが楽しい。
将来の夢とか就職についてお話ししました。
余談なんですけど大阪付近の高速道路ってちょっと首都高と景色が似てるんですね。
ごちゃごちゃした感じがよく似てた印象。



ところで今回のタイトル
ヒッチハイクラビリンス』


これは「地下鉄ラビリンス」が元ネタです。
今回のヒッチを通してより大好きになった一曲なので最終回のタイトルに据えさせて頂きました。


一曲の中で
「田舎から出てきた子が都会に戸惑いながらも助けられ、都会に慣れて助ける側になるまで成長する」こんな様子をえがいています。


そんな愛に溢れる歌詞をご紹介します。


一人きり 泣きそうな時に
助けれくれたあの人
救いの神が見えた 友ができた
そうだねここで 頑張ってくよ


ここへ来るまでに何人もの人に助けられました。
まさに救いの神が見えました。
優しさを沢山貰いました。

乗せてくれた人たちは
「過去に乗せてもらったから」
と言う方が多く、何年も前から繋がる大きな愛のようなものを感じます。


なんかいいよね、そういうの。


この反面上手くいくことばかりではありません。
なんせ人生初めてのヒッチハイク旅です。


最短距離は上手に行けないし、
ちゃっかり乗り換えたり出来ないし、
割り込んだりなんかもしたくないし、
経路がスマートとかわかんないし、
歩行中の検索は危険だし、


でも、困ったら焦らないで止まればいいんです。


そして


一人きり立ちすくむ時に
助けてくれた優しさ
鼻歌が出る頃は 町に慣れて
優しさ人に あげられるはず


自分も優しさを人にあげて、そんな愛を繋いでいや、TUNAGOして行きたいと思うのです。

こんな感じで不思議と歌詞が重なります。
もちろん地下鉄の曲でありヒッチハイクの曲じゃないんだけども、根っこにあるものは共有してるんじゃないかなと改めてWUG楽曲を噛みしめてみたり。



勝手なオタクの妄想ですが「地下鉄ラビリンス」もとい「ヒッチハイクラビリンス」にてすごく暖かくて大きなものに触れることが出来ました。



さて、長かった旅路もそろそろ終わりが見えてきました。

ここまでお付き合いありがとうございます。
遂に、、、遂に、、、









〜2/8 15:30〜


総距離:約500km
かかった時間:約24時間

三ノ宮駅到着!!!!!!!!

最初は不安ばかりでしたが終わって見ると心がポカポカして自信に満ち溢れる、そんな素敵な旅になりました。


全ての出会い、優しさ、愛に感謝しそれを繋げていこうと思います。


全5話、最後まで応援ありがとうごさいました。



オタクのポンコツ気味な冒険
これにて終幕!